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牛の舌と尾の栄養について

詩人が愛した味の意外な秘密。

カラダにいいことづくめ。
牛の舌と尾のスープ

詩人、高村光太郎。彼は74年間の寿命の中で旺盛に芸術活動に打ち込み、皆さんにもおなじみの不朽の詩集「道程」「智恵子抄」といった作品を発表しました。その彼が亡くなったのは1956年。当時の74歳といえば、かなりの長寿です。さて、その長寿を保てた秘訣。そのひとつが「牛の尾のスープ」なのです。

牛のスープにはゼラチン(にこごり)が多量に含まれています。このゼラチンの大部分を形づくっているものが蛋白質で、つまりスープには豊富な蛋白質が含まれているわけです。そのため、昔から滋養の源として、とくに運動選手や勝負師、精魂を傾けて創作活動に打ち込む芸術家達の間で愛用されていたのです。

またスープの栄養価を成分に分けてみると、ゼラチンと鉄分、フラボンとなります。このそれぞれの成分にも、私達の健康や美容を手助けしてくれる、意外な秘密があるのです。

ゼラチンは血管を守る。

たとえばゼラチン。これは血管壁の主成分で、血圧が高くなっても、裂けることがないように守ってくれます。しかもコレステロールを全く含まない蛋白質なので、動脈硬化の防止にも役立ちます。またゼラチンは胃かいようを防ぎ、ゼラチンの主成分であるリジンというアミノ酸は、体力増強に役立ったり、骨折やむし歯、貧血などの予防もしてくれます。

鉄分は胃炎も防ぐ。

肉よりも鉄分の多いことーこれも牛の尾の特徴です。さて、その主な効果は、まず第一に貧血を防止。そのほかにも、疲労、立ちくらみ、不眠、手足の冷えまで防いでくれ、胃ガンの前ガン症状となる慢性胃炎も治すことができるのです。

美容のためにもフラボン。

さてスープの中には、ゼラチンの他、野菜から溶け出たビタミンやフラボンも多く含まれています。このフラボンは毛細血管の出血を防ぎ、病原菌の体内での広がりも防ぐ効果があります。つまり、皮膚の吹き出物を防ぎ、肌を美しくするわけで、美容にも効果があるというワケなのです。

舌のチカラも忘れてはならない。

牛たん

舌も消化率の高い、良質な蛋白源。しかも肉よりも脂肪分が少ないのが特徴です。だからコレステロールや動脈硬化を避ける人、あるいは中年以上の方にもおすすめできる蛋白源なのです。